
2017年2月22日にリリースされた、電気式華憐音楽集団にとって2作目となるオリジナルフルアルバム。前作『DETONATOR』(2014年)でバンド初の書き下ろしのみによる一枚を完成させて以降、待望の新作として制作が進められたが、発売までには度重なる延期を経ており、ファンの間でも長く待ち望まれた一作だった。「Phantasmagory」に始まり、「碧き孤島のアングゥィス」「深淵少女マルディ」「Day after the carnival」で締めくくられる全12曲を収録し、前作で確立したメロディックスピード/スラッシュメタルの路線を継承しつつ、ネオクラシカルやエレクトロニコアの要素も取り入れることで、よりヘヴィかつ多層的なサウンドへと発展させている。タイトルの通り「謝肉祭」と「深淵」を対比させるような世界観が全体を貫いており、ベストアルバムシリーズで培ってきた美少女ゲーム主題歌由来の楽曲群とは一線を画し、バンドとしてのオリジナリティを前面に打ち出した内容となっている。海外のメタル系データベースにも作品情報が登録されるなど、国内のゲーム音楽ファン以外にも認知が広がった一枚である。